2024年は「落ち着いてパターを打つ」を公約していくスポーツ科学アドバイザー土屋でございます。品よくいきます。
さて、今日のお話しは「感覚」です。感覚のセミナーを運動指導者にすることがありますが、感覚の曖昧さを説明するところから始まります。そう、感覚には絶対的なものがなく
「暑いな、この部屋。え?私だけ?更年期?」
「あの壁の色、ピンクだよね。え?白?」
「あの人、かっこいいよね。大好き。え?私だけ?」
よくあります。例えば、物理学の世界でも“光には色がない”“色は人間から離れて存在することはない”という有名な話があります。だから人によって違う色に見えているのに、概念で「青色」を青色と決めつけられている可能性もあるのです。本当の色は誰にもわからないと言われています。
感覚は完全に孤独なのです。
こんなに人類で色々な解明が進んでいるのに、感覚(脳)に関しては「共有」が難しいのです。脳と脳は接続できないからです。研究は進んでいるようですが、他人の感覚(脳)を完全に共有するのはまだまだ難しいですね、きっと。
だから指導する人がクライアントに説明している動きの感覚も、半分くらいしかわかっていない可能性が高いですよね。上手い指導者は、説明や指導よりどんどん動かしてクライアント自身が感覚をつかむのを待っているように思います。
女子ゴルフプロに「なんでそんなに上手なのか」と愚問を投げかけたら「半端ない練習量ですから」と。そりゃそうだ…
ご高齢のゴルファーが独自の打ち方でも、上手にプレイされているのをよくみかけます。いわゆる長い時間やって“身についている”ということですね。
ベストは初心者でよいフォームを教わって、練習して自分の身体に覚えさせるということです。ゴルフは圧倒的に、身体が覚えた動きです。
もし、修正したい癖があるようなら、頭で考えるよりも圧倒的な動きの“量”で修正するのがスポーツ科学的には一番早いようです。
2024年は、皆さんと一緒にもっと練習します!